【農芸みその仕込み】~微生物利用専攻生の1週間~

微生物利用専攻

毎年ご好評を頂いている【農芸みそ】

今年も仕込みの季節になりました。

大豆を発酵・熟成させる麹菌も微生物。生きている生物です。

愛情をもって接すればいい仕事をしてくれるはずです。

おいしくなぁれ!おいしくなぁれ!!おいしくなぁれ!!!


月曜日(1日目)


ひと晩お米を水につけて、たっぷり水分を含ませます。


火曜日(2日目)


 

蒸篭(せいろ)に敷き詰め、蒸気の通り道を開けます。

蒸します。

途中で上下を入れ替えて

蒸します。

台の上に広げてほぐします。

蒸したお米は、炊いたものよりもだいぶ硬めです。

【種麹(たねこうじ)】=麹菌(こうじきん)がたくさん付いたお米

これを元に、蒸したお米で菌を増やします。

 

 

お米をいくつかに切り分けて、種麹をまんべんなく混ぜ込みます。

【歴代の農芸生たちが作った麹ぶた】

 

煮沸消毒したタオルをかけて、約28℃でひと晩ねかせます。


水曜日(3日目)


 

 

水分が抜けて硬くなっているため、ぬるま湯をかけてほぐします。

平らにならしたら、なるべくたくさん空気に触れるように指で溝を作ります。

麹を扱った後は、手がすべすべです。

 

火曜日(2日目)と同様に、煮沸消毒したタオルをかけて恒温器(約28℃)にかけます。

 


木曜日(4日目)


 

麹のほのかな香りがします。

 

できあがった米麹の一部は、使いやすいように小分けにします。

 

使うときまで、冷凍保存ができます。課題研究などで使われます。

次の日のために大豆を水につけておきます。


金曜日(5日目)


 

水分を含んだ大豆は釜いっぱいになっていました。

圧力をかけ、約120℃で50分ほど蒸します。

【蒸しあがった北海道産の大豆】

これだけで十分おいしそうです。

米麹に塩をまぶします。

蒸した大豆も加えます。

ミルにかけてポリ容器につめます。

ミルから出てきた味噌の素は、モンブランケーキのようです。

間に空気が入らないようにポリ容器に詰めていくのは

かなりの重労働です。

 

こうして来年度の農芸祭で、みなさまのもとへお届けすることになります。

 

【農芸祭で販売した味噌(2018年11月)】