平成28年10月25日(火)、26日(水)、27日(木)の3日間にわたり、第67回日本学校農業クラブ全国大会が41年ぶりに大阪で開催されました。この大会は、全国で農業を学ぶ高校生たちの日頃の学習成果を発揮する場として、「農業高校の甲子園」とも呼ばれ、教育界をはじめ、農業・食品産業界や研究機関などからも高い評価をいただいています。大阪大会では、各種競技会等において、全国90,000人のクラブ員の中から、校内や地区予選などから選ばれた生徒、顧問の先生や運営生徒併せて約5,000人が参加しました。
さて、この大阪大会を主体的に運営した大阪府学校農業クラブ連盟は、園芸高校、農芸高校と、農業を学ぶことができる総合学科高校である能勢高校、枚岡樟風高校、貝塚の5校の1,355人の生徒たちで構成され、園芸高校が「農業鑑定競技会」「平板測量競技会」「クラブ員代表者会議」、農芸高校が「プロジェクト発表会」「代議員会」「大会式典」、能勢高校と枚岡樟風高校とが「意見発表会」、貝塚高校が「大阪府の農業展」を運営・担当しました。
大阪府学校農業クラブ連盟では、農芸高校を事務局に、5年前から準備に取りかかり、2年前に生徒実行委員会を立ち上げました。各校から選出された約30人の生徒実行委員たちは、研修・連絡のための会議を繰り返し行い、外部講師によるマナーアップ講習、元ABCアナウンサー和沙哲郎氏によるアナウンス講習、プロのカメラマン等による取材記録講習、校外での宣伝イベント、大会HPやFBの更新、あいさつ運動など広範な取り組みを通して、全国大会成功に向けて必要なスキルと意識を高めていきました。
また、教員も、生徒の指導はもとより、校内外での会議を幾度も重ねながら、実施大綱や実施要項の策定、審査員との事前打合せ、広報活動、旅行会社と二人三脚での宿泊・交通関係の手配業務など、不慣れな事も含めて多大なエネルギーを注ぎました。
そして、大会最終日に大阪府立国際会議場で開催した大会式典には、来賓として、文部科学省、農林水産省、国土交通省国土地理院、大阪府教育庁をはじめ、農業系などの大学、専門学校、団体および企業の代表などの臨席を賜り、約3,000名を迎えることができました。その結果、多くの方々から、運営する生徒たちの態度・言葉・表情など、すべての“おもてなし”に対し、高い評価をいただくことができました。
本当に生徒と教員が一丸となり、成功裏に終えることができたと実感しています。生徒たちがめざした、参加者の「記憶に残る大会」になったと思います。最後に、大会の準備・運営に対しまして多大なご支援とご指導をいただきました多くの皆様方に心から感謝申し上げます。そして、来年度は岡山県での開催となります。岡山県の関係者の皆さんに暖かいエールを送ります。