2年生草花・造園専攻の生徒達が2学期から庭づくりに挑戦します。

 

庭づくりのためのノウハウ・アイデアを得るため、9月8日(日)京都の岡崎公園で開催された令和の坪庭展の視察へ行きました。

 

令和の坪庭展とは

一坪の空間に創り手の夢や世界観を表現

庭師の瞳に光る希望と夢

令和の坪庭展HPより

 

 

それぞれの作品を庭師の方から説明して頂いたり、庭師の方との交流もできます。

 

   

  

 

生徒達は庭師の方に直接インタビューをしてそれぞれの作品に込められた庭師さんたちの思いやこだわりなどを聞き、農芸祭での庭づくりに向けてアドバイスをいただきました。

 

生徒達が特に関心を示していたのはスナゴケを敷いたシンプルな苔庭です。

 

作品名は一木一草一石の庭。庭師さん曰くスナゴケは苔類の中では乾燥に強く、日本全国で見ることができます。

 

乾燥しているスナゴケに庭師さんが水を打つと、花が開くように苔が動きスナゴケが美しく変化する瞬間を見て楽しむことができます。

 

単に庭を見て楽しむだけでなく植物の変化を間近で見ることができる演出に生徒達も驚いていました。

 

午後からは、岡崎公園の近くにある無鄰菴へ見学に行きました。

 

無鄰菴が建てられたのは明治時代。陸軍卿や内閣総理大臣を歴任した近代化の立役者・山縣有朋の別荘として東山が見える南禅寺界隈に建てられました。無鄰菴庭園は東山を主山として、琵琶湖疎水により琵琶湖から流れるせせらぎと、開放的な芝地が広がる庭園です。作庭者は7代目小川治兵衛、京都で造園業を営み植治と呼ばれ、京都の円山公園や平安神宮神苑などの庭園を手掛けた庭師です。

 

無鄰菴を管理している植彌加藤造園のスタッフの方から説明を聞く生徒たち

 

東山を借景に取り入れた日本庭園

 

園内には野山を流れるせせらぎを表現した瀬落ちなど、音で楽しませる効果がある

 

 

日本の外交を決める無鄰菴会議が行われた洋館・無鄰菴庭園の管理方法を詳細に解説する映像が見られる

 

 

無鄰菴見学後は南禅寺界隈と鴨川河川敷を散策しました。

 

南禅寺山門

 

南禅寺境内を貫く水路閣

 

鴨川の河川敷に植えられた樹木などを観察しました。

 

 

今回のフィールドワークで生徒たちは庭づくりのポイントや魅せ方等を庭師さんから直接説明してもらいました。

 

農芸祭でどんな庭ができるのか!お楽しみに!