スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール(SPH)研究内容
1. 研究開発課題名
学校、地域、社会のリソースを活用したチャレンジ精神豊かな地域創生ジェネラリストの育成
~高付加価値をめざした商品開発と持続的な開発のための教育実践~
※本書での「リソース」とは、本校の教育環境に潜在している「資源」のことであり、「教育資源(学習環境、地域人材等)」と「天然資源(未利用有機物)」の二つの意味を持たせている。一例として、学校農場において資源循環によるゼロエミッションを企業・地域と連携し構築する取組「企業と連携した食品残渣を活用した飼料開発とブランド豚の商品化」(H28~30年度実績)がある。
2. 研究の目的
本研究の目的は、「チャレンジ精神豊かな地域創生ジェネラリスト」の育成に必要な3つの能力として、「高度な知識・専門技術」、「環境(持続可能な開発)及びグローバルな視座」、「チャレンジ精神」を掲げ、これら3つの力を育むための学習プログラムを構築するとともに、教育活動全体での体系化を図ることである。
● 高度な知識・専門技術【スキル】(何を知っているか、何ができるようになるか)
→高度な知識・専門技術、課題発見力、課題解決力(行動力・実行力)
● 環境(持続可能な開発)及びグローバルな視座【ビュー】(どのように物事を見るのか、変えていこうとするのか)
→郷土愛(規範意識)、社会貢献度(使命感)、国際意識(多様性)、創造力
● チャレンジ精神【マインド】(積極的に行動する姿勢や態度)
→豊かな人間性(情熱)、主体性(キャリアプランニング)、チャレンジ精神(前向きな態度)
3. 研究の概要
本校の特色ある研究活動を以下ア~エの4つに分類し、上記3つの力を育成するために15の研究プロジェクトと共通教科の魅力化に取組んだ。
ア.学校農場(圃場、実習室含む)におけるリソース循環システムの構築
イ.地域・企業・大学・農政等のリソースの活用・循環
ウ.地域課題解決への参画
エ.ESD(持続可能な開発のための教育)の推進
特に、科目「課題研究」「総合実習」を本研究の中核科目として位置付け、上記の3つの力に基づくルーブリック評価、ポートフォリオ等を活用する等、生徒の変容を可視化することで成果を検証し、指導方法のブラッシュアップを図り、各教科及び学校行事等においてもフィードバックする。
そして、教育活動全体での体系化を図るためにロジックモデルを作成し、「社会に開かれた教育課程」の開発に繋げていく。
そのためにも、本研究による効果測定を単年度ごとに行うことで、必要に応じて軌道修正を図るものとする。研究開発の成果については、各種研究発表会やSNSを活用する等、広く発信する。
4. 事業計画書および事業報告書
第1年次 | 平成30年度 | 事業計画書 | 研究実施報告書 |
第2年次 | 令和元年度 | 事業計画書 | 研究実施報告書 |
第3年次 | 令和2年度 | 事業計画書 | 研究実施報告書 |