平成最後の桜(ソメイヨシノ、八重桜)も散り、初夏の訪れを感じる季節なりました。桜が終わると農芸高校のメインストリートに植えられたヒラドツツジが見ごろを迎えます。また、ヒラドツツジの見ごろを前に、盆栽園のフジとサツキツツジが見ごろを迎えました。

 

ヒラドツツジの奥に広がる畑では、1年生が「農業と環境」の実習をしています。この授業では1人1畝(6m×0.8m)を管理し、1年間野菜の栽培を学びます。

 

こちらは、前回の授業で播種をしたエダマメとインゲンマメです。順調に出芽しています。

今週の実習では、トウモロコシを1人12株、レタスを2株植えます。

 

長い畝を溝鍬(みぞぐわ)を使って、移動しやすくするために溝をつくります。鍬って土をすくったり、ならしたりとても便利なんですよ!

 

溝がつくれたら、トウモロコシとレタスの定植です。定植の時は深すぎず、浅すぎず、かつ水がたまるようにウォータスペースを確保します。

 

定植が終わったら潅水作業をします。たくさん潅水すればいいわけではなく、土が乾燥したときに潅水するのがポイントです。

 

管理作業は初めての生徒が多く、溝鍬の使い方や定植の仕方など、戸惑う生徒も多い印象でした。また25℃の中での実習だったため、慣れない環境の中で畑作業をしました。

植物を栽培することは簡単なことではありません。こまめな除草、潅水に加え、時に大雨や台風が着たり、日照りが続いたり、病害虫が発生したり…

植えてからすぐのため、土が乾いていないか、雑草が生えていないか、目が離せません。

1年間、収穫に至るまで自然との闘いがスタートします!

 

【用語紹介】

播種…種をまくこと。

出芽…土から芽が出ること。

定植…苗床から畑に植えること。

ウォータースペース…水がたまるようにスペースを取ること。