科目「総合実習」、農業高校では農産物の生産から販売までを学ぶ農業高校の核となる授業です
3年生の最後の授業では、この総合実習で果樹専攻の生徒たちがナシの整枝・剪定を行いました。
剪定とは枝を切る、整枝とは枝を整える技術であり、果樹にとって次年度の貯蔵養分を考えながら収穫できる樹枝を配置する
極めて重要な技術です。間違って枝を切ると、次年度の収穫物が取れなくなってしまいます。あるいは、
枝を切らずにそのまま放置していても、果実や果実を実らせる枝に養分が集中されずに果実が小さいままで糖も蓄積されません。
そのため、果樹の品目に応じて枝を整え、剪定して、果実を実らせる結果枝に養分を集中させる必要があります。
例えば、ビワのように先端にしか花がつかないもの、カンキツやカキのように先端付近に花芽が付くもの
イチジクやウメのように、枝のえき芽ならどこにでも花芽が付くものなど、様々な習性があります。
この結果習性を理解しながら、枝の伸び具合と来年度の成長する姿を見極め、枝を切りつつ、枝を配置していく
これが整枝・剪定技術です。
風通しや採光をよく考えながら、開心自然形や変則主幹形など、様々な形をイメージしながら
果樹専攻の実習は毎年この作業で締めくくっており、今年も剪定で終わることができました
2年生からそれぞれの研究などでお世話になった果樹の木。
来年も再来年もたくさんの果実が実るのがすごく楽しみです