草花・造園部では2020年を迎えるための門松づくりがスタートしました!

 

 

門松とは1年の福をもたらす年神様を迎え入れるための正月飾りの一つで、マツ、タケ、ウメといった縁起の良い植物に加え、ナンテンやハボタンで彩を添えます。

 

門松づくりでははじめに濡らした籾殻で竹を磨き汚れを落とします。

 

 

磨く前のタケ

磨き終えたタケ

庭師さんが竹を磨くときは籾殻に加え草木灰を加えます。籾殻がたわしの役割を、草木灰が研磨剤の役割をしています。

 

次に主役となるマツの古葉を取ります。門松はタケが目立ち、主役はタケというイメージがあるかも知れませんが、門「松」という名前にもあるようにマツが主役なんです!

 

 

次に、門松で最も重要で技術が必要となる斜めの切り口である「ソギ」を入れます。

 

竹を鋭角にささくれができないように切るのは難しく、竹を固定する生徒とのこぎりで切る生徒の息があっていないとうまくいきません。

 

節出来るようにすると、切り口が笑った顔のように見えます。これも笑う門には福来るという縁起にちなんでいます。

 

また、関東地方や山梨県では斜めに切らない寸胴と呼ばれる門松があります。

 

 

切り終えた竹を3本組、動かないように鉢に固定します。

 

 

生徒が実習で栽培したハボタンと学校内に生えているナンテンを加えて完成です。

 

 

学校に飾る門松には稲わらをまいて仕上げます。鉢にまいている稲わらを「はかま」と呼び稲わらの他に、竹はかま、杉皮はかまなどがあります。

 

 

完成した門松は12月26日に関西空港へ、12月28日に学校の正門に設置予定です。