写真の苗は、右がアカジソ、左がバジルで、どちらもシソ科の草本です。

まだ本葉が出たばかりですが、シソ科植物の特徴である芳香があります。

約3週間前に種を蒔いたものが、ちょうど定植の時期になりました。

園芸加工専攻では、アカジソを使用してシソジュースを、バジルにニンニクやオリーブ油を混ぜてバジルソースを製造しています。

 

アカジソは漢字で赤紫蘇と書きます。中国から伝わったと言われ、「蘇」の漢字が使われていることから体に良さそうなイメージがあります。因みに、緑色の葉を持つものは青紫蘇で、大葉とも呼ばれ、刺身や手巻寿司などによく使われます。

香りの元はぺリルアルデヒドと呼ばれ、食欲の増進や食中毒の予防にも効果があると言われています。また、紫色はアントシアン系の色素で、酸と反応すると鮮やかな紅色に発色するため、梅干しや紅ショウガなどの着色に使用されています。

バジルはインド原産で、トマトなどとの相性が良いため、イタリア料理には欠かせないハーブのひとつです。バジルはシソ科のメボウキ属に含まれますが、「メボウキ」とは「目箒」のことで、種子を水に漬けておくとドロドロのゲル状となり、これで目に入ったゴミを取り除いたそうです。そう言えば、スーパーでバジルの種子が入ったトロミのある飲物(バジルシードドリンク)を見掛けます。

シソの種子は「光発芽種子(好光性種子)」と呼ばれるもののひとつで、水があっても光が無いと発芽しない性質があります。種子を蒔く時には、非常に薄く土をかけないと発芽がうまくいきません。

栽培には面倒なようですが、植物にとっては、異常気象や大規模な干ばつによって地表のすべての植物が全滅しても、その後雨が降って土の中の種子が地表に出るとそれが発芽します。絶滅を免れるために植物が身につけた素晴らしい性質であると言えると思います。