私たちふれあい動物部は、学校で飼育しているモルモットやウサギを使って介護・教育施設や地域のイベントで動物介在ふれあい活動を行っています。
しかし、私たちのふれあい動物園の陰で、常に見ることができる学校飼育動物が忘れ去られている事実です。
昨年より取り組んでいる新しい活動の成果を平成28年8月28日(日)東京での学校飼育動物研究会で発表し、多くの方々と交流する機会をいただきました。
都市に存在する農業高校として3つの活動
- 新しいAAE活動(獣医の先生と共同で)
- 人間性形成と動物の存在活動効果を検証
- 学校飼育動物の魅力のPR
以上3点を中心に3年生3名、2年生2名で東京に発表に行きました。
*学校飼育動物研究会で知り合った会亀先生・大下先生との共同ふれあい活動
(実績 堺市小学校4小学校 狭山市小学校1小学校・・・計5校)
児童の感想
・ウサギの心臓の音がドキドキと早い音だった
・ウサギの歯についてもっと知りたいな
獣医師との共同ふれあい動物活動成果
・ウサギの心音体験と生命を大切にする心が獣医師と高校生の説明により
命の温もりが体感できました。
*学校飼育動物のレンタル
(実績 狭山南第三小学校 ウサギ二匹を、一週間貸し出し)
児童の感想
・ウサギと一緒に過ごせたのはよかった
・かわいかったからもっと一緒にいたかった
先生の感想
・支援学級の児童たちにも動物の温かさを伝えることができた
・動物とはじめて触れあう子も多く、接し方がわからない子には周りの子の
サポートでふれあい体験が全員できた
飼育動物レンタル成果
・小学校の児童に動物を世話することの大切さが伝わった
・小学校教員に、動物がもたらす教育的効果を再認識してもらった
まとめ
学校飼育動物が減少する原因には、学校なりの理由も存在するので、学校飼育動物を実際に行っている小学校にも話を伺いました。問題点は大きく分けて、仕事による多忙と未経験な事への不安です。しかし、児童たちのためには動物が学校にいて触れあう事の重要性を認識し、学校飼育動物を行いたい強い意志も確認できました。グラフの資料(大阪府の学校飼育動物変遷)からも、学校飼育動物の重要性を理解しながら、学校飼育動物は減少傾向です。
考察
AAEを更に普及するには、教育活動での動物の飼育環境の改善を行いながら、小学校の先生や教員志望の大学生に学校飼育動物の大切さを伝える体験も必要だと考えています。子どもたちに動物をお世話することで、弱いものを労わる心を育みながら毎日のお世話からの責任感と人を思いやる心が育って欲しいです。
発表体験を終了しての生徒の感想
今回、学校飼育動物研究会での口頭発表やポスター発表を通してこれまで私たちが行ってきた活動をたくさんの方々に知ってもらい今後の活動に向けてのアドバイスをいただくことができました。また、他の方々の発表を聞かせてもらい私たちが行ってきた活動以外の様々な活動を知ることができ、とても勉強になりました。普段は、高校生や学校の先生の前で行う発表なので、多くの大人の方々の前での発表は新鮮でいい経験になりました。