令和5年11月26日(日)夕方、農芸高校正門の11本のケヤキ並木のうち1本からミシミシと異音がしました。

 

 

 

その異音の原因は樹齢80年のケヤキの幹からしており、直径約80cmの幹には水平方向に大きな亀裂が走っていたのです。

 

長年、農芸高校で雨風に耐え、この地で農芸高校を見守ってきてくれたケヤキの木でしたが、令和5年11月27日(月)朝、倒木の危険度が非常に高く、この危険を早急に取り除かなけらばならないと判断し、ハイテク農芸科教員と農芸員が緊急出動して枝下ろしを行いました。

 

高さ約20mの高所での作業かつ、人通りのある正門付近のため、万全を期すため正門のとおりは通行止めとなりました。

 

80年間この地で生き抜いてきたケヤキの木に敬意を払い、枝下ろし前はケヤキの木、作業者(ハイテク農芸科教員と農芸員)、作業工具に清めの塩をまき、安全第一で作業が行われました。

 

ケヤキの木は箒を逆さにしたように放射状に枝葉が伸び、美しくのびのびと枝葉を伸ばし、農芸高校のシンボルともいえる景観を作り出していました。

 

その自然樹形が美しい反面、生長が早く、無理な剪定や強剪定が行われると切り口から腐朽菌が入り、倒木する危険性が高くなります。

 

今回は地上から約1mの幹の部分に水平方向に裂け目が出来ていたため、放射状に掘りがった枝葉の揺れに裂け目が広がり、倒木する可能性が高い状況のため、枝葉を下ろし、樹木が揺れ、裂け目が広がらないように応急処置を行いました。

 

枝下ろしの様子