資源動物科 Zoology
家畜の飼育・繁殖に関する基礎、畜産物の製造加工や情報処理、生命と環境などの広い領域にわたっての専門知識と技術を学習し、畜産経営者・関連産業技術者を育成します。動物をほんとうに愛し、慈しむために、畜産領域に止まらず、広い視野に立って、動物のもつ資源の有効利用をめざす学習をしています。また、先端技術に偏るのではなく、自然界の秩序を重視する「農と食」から離れず、畜産経営農家とのつながりも大切にしながら学習を進めています。
資源動物科では、生産グループ(酪農専攻、養豚専攻)、活用グループ(総合環境専攻、ふれあい動物専攻)の農業クラブに分かれ、学習を深めています。
*教育課程表は次のとおりです。クリックすると拡大します。
酪農専攻
ウシについて、飼料となる牧草栽培から乳牛の飼養管理、搾乳などの酪農と、牛乳・ヨーグルト・アイスクリーム・チーズ・バターなどの乳加工品の製造まで一貫して学びます。また、近くの小学校を対象とした「酪農教育ファーム」を行っています。
養豚専攻
ブタについて、交配から分娩、肥育、出荷、解体、豚肉の販売、肉加工品の製造まで一貫して学びます。本校で生産された豚肉は、「のうげいポーク」として商標登録され、ブランド豚として「大阪産(おおさかもん)」に認定、百貨店での販売や企業と連携した飼料開発や豚の飼養を行っています。
総合環境専攻
動物飼育と作物栽培を耕畜融合させ、環境に優しい農業について、総合的に学びます。アイガモ水稲同時作によるお米と大阪伝統のカモ肉の生産から加工、流通までを行います。また、中学生を対象とした「食育教育ファーム」などを行っています。
ふれあい動物専攻
動物介在活動について、動物の飼育管理から「ふれあい動物園活動」の実践までをカリキュラムを通して学んでいます。アルパカ・ポニー・ヒツジ・ヤギ・ウサギ・モルモット・チンチラの7種類の動物管理を通して、動物の生態や健康状態をチェックすることで実践的な技術の修得を目標にしています。
主な活動内容(過去の活動を含む)
- 農芸高校100年の丘でのふれあい動物専攻「高校生動物園」の企画・運営
- 各種動物の行動観察・採食調査
- アルパカの毛・羊毛の活用・農芸祭での販売