羽曳野市と枚方市の農家さんから、夏ミカンをコンテナで8杯、約150Kg譲っていただきました。
夏ミカンはナツダイダイとも呼ばれ、江戸時代に山口県で作出されたと言われています。特に萩市は栽培が盛んで、萩焼と並ぶ名産品となっています。
香りが良く糖度は高いのですが、酸が非常に多く、生食には向かないために、園芸加工専攻では毎年2年生がマーマレードの製造実習を行っています。
本日品質の確認のため、少量を下処理しました。
まず夏ミカンをよく洗い、外果皮を剥きます。
外果皮は8等分して1~2mmの厚さに包丁で丁寧に切ります。
スライサーを使わず全て手作業でおこなっていますので、2年生は包丁の使い方がこの時期に大変上達します。
これを沸騰した湯に入れて茹で、冷水に取ります。これを数回繰り返すことで苦味のほとんどを取り除くことができます。
ただ、苦味の全く無いマーマレードは美味しくありませんので、どこまで茹でるかがポイントになります。
茹で上がった皮は手で絞って水を切り、冷凍保存しました。
また、果肉は半透明の薄い皮(じょうのう膜)と種を除いてジューサーにかけ、果汁を絞って冷凍保存しました。
授業が再開されましたら、残りの夏ミカンも処理をし、マーマレードに仕上げます。
「農芸高校のジャムで一番好きです」と言っていただけるファンの方も多くいらっしゃいます。どうかご期待ください。