5月に入り日中の気温は25℃を超え夏日を記録する日も多くなりました。

 

 

農芸高校では満開のヒラドツツジが見ごろを終え刈込の時期になりました。

 

 

ヒラドツツジの刈込の目的は2つあります。

 

1つ目は樹形の維持です。ヒラドツツジは5月~6月と9月頃に新芽を伸ばし枝葉を茂らせます。特にヒラドツツジ以外にも多くの植物は5月~6月に新梢が枝葉となり樹形は大きくなります。

今の樹形を維持するために刈込を行います。

 

2つ目は樹形を維持したまま来年の花つくをよくするためです。ヒラドツツジの花は新梢の先端に形成された花芽が花となります。

また、6~7月頃には来年の花芽が形成されるため7月以降にヒラドツツジを刈り込むと花芽を落としてしまうことになり翌年まったく花がつかなくなります。

この時期に刈り込むことにより樹形を維持し、かつ枝葉を密にすることで満開になったときの花つきをよくします。

 

刈り込みは刈り込みばさみを使用して実習をしていきます。

 

造園の実習では3種類のハサミを樹種や実習内容によって使い分けています。

 

マツや庭木の枝先を仕上げる際は木ばさみを用います。

 

庭木の剪定で太い枝を切る際は剪定ばさみを用います。

 

ヒラドツツジの刈り込み等生垣の刈り込みの際は刈り込みばさみを使用します。

 

また、近年では実習効率UPのため電動バリカンを用いて刈り込みを行っています。

 

実習の様子

 

 

 

 

満開のヒラドツツジは農芸高校のシンボルでもあり、毎年地域住民の方が足を止めて見ていただく美原区の景観です。

 

今後も良好な景観をつくるため日々の実習を行っていきます。