令和5年10月23日(月)ハイテク農芸科有志生徒7名で秋の庭園見学実習を実施しました。
”本物を見て学ぶ”を大切に草花・造園では年に数回有志生徒で校外実習を設定しています。
天龍寺について
名勝嵐山や渡月橋、天龍寺の西側に広がる亀山公園などもかつては境内地であった。
この地はその昔、檀林皇后と称された嵯峨天皇の皇后橘嘉智子が開創した禅寺・檀林寺の跡地で、檀林寺が廃絶した後、後嵯峨上皇が仙洞御所を造営し、さらに亀山上皇が仮の御所を営んだ。その地に足利尊氏を開基とし、夢窓疎石を開山として開かれたのが天龍寺で、その目的は後醍醐天皇の菩提を弔うため暦応2年(1339)に創建された。
(天龍寺HPより引用)
- 朝8時30分に梅田駅に集合しました。
- 阪急電車が並ぶ姿は壮観です
- 阪急京都線桂駅で乗り換え
- 嵐山駅での集合写真
- 阪急嵐山駅に到着
- 気持ちのいい秋晴れです
- 渡月橋
- 渡月橋での集合写真
- 嵐山
- 天龍寺の花暦
- 世界遺産天龍寺の庭を管理されている曽根造園の平木様に解説していただきました。
- アカマツの剪定についての説明。秋のシーズンは”葉むしり”と呼ばれるマツの葉を取り樹形を美しく保つ手入れを行います。
- 天龍寺門前の石積の積み方と構造について説明いただきました
- 何百年と土圧に耐える強固な石積の構造を解説いただきました
- 方丈庭園
- 造園石材の花崗岩についての説明
- 花崗岩は構造が単純なため割りやすく、敷石などに加工しやすく古くから造園材料として用いられてきました。花崗岩が風化すると白川砂と呼ばれ、主に枯山水式庭園に用いられます。
- 庭園内の植物について説明いただきました。
- 庭園内の木札は全てスタッフの手作りで、書に秀でたスタッフが1枚1枚手書きしています。
- 曹源池庭園
- 曹源池庭園の今の姿と過去の姿とこれからの姿について手入れの技法を説明いただきました
- 中国の故事である登竜門を表現した滝石組み
- 角度を変えると庭園の雰囲気ががらりと変わります。
- 竹林の管理について説明いただきました。
- 庭師道具の”きりばし”について説明いただきました。
- 庭木ばさみと異なり、扱いにコツがいります
- 集合写真
- 天龍寺を出た後、竹林の道を散策しました。
- 嵐山一帯は養分の少ない赤土が多く、この排水性と腐食成分が少ない赤土によって美しい紅葉が見られます。
- 亀山公園を散策
- 保津峡を一望できます
- 保津峡で集合写真を撮りました。
世界遺産天龍寺で造園技法、造園材料の特徴、庭園の構成、庭園文化の歴史と未来、嵐山の風土、日本文化など多くのことを現地で学ぶことができました。
ご協力いただいた曽根造園のスタッフの皆様、ありがとうございました。