令和2年度、校長として着任いたしました 喜多 英一 でございます。ご挨拶が遅くなりました。私は昭和60年4月に本校で、教員生活をスタートさせ、ほぼ20年振りに戻って参りました。このご挨拶をさせていただくのも「みのり会のみなさま、はじめまして」なのか「ご無沙汰しております」なのか、迷うところですが、再び勤務することができ、大変感激しております。どうぞよろしくお願いいたします。
新採の3年目の70周年とその後の80周年には教員として参加し、90周年、100周年では、来賓等としてお招きをいただきました。このように100年を超える歴史ある学校に着任できたことはうれしいと思う半面、果たしてご期待に副うことができるのか、不安なところもあります。1月からのコロナ禍で、多くの教育活動を中止せざるを得ない状況では、その不安も一層増していきます。そのような折、みのり会の皆さまからは、温かいご支援やお言葉を賜り、しっかりせねばと気持ちを新たにしているところです。平素からの一方ならぬご厚情やご支援も併せて、厚く御礼申し上げます。
さて、現在の本校の様子は申しますと、平成30年度、文部科学省より「スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール(SPH)事業」の3年間の研究指定を受け、本年が最終年度となっております。「学校、地域、社会のリソースを活用したチャレンジ精神豊かな地域創生ジェネラリストの育成」をテーマに、15の事業目標を掲げ、取り組んでいるところです。プロジェクト活動を中心に、すべての教職員が参画し、地域を含めたこれからの社会で活躍できる生徒の育成に励んでおります。詳しくは、Webページに掲載しておりますので、ご高覧いただければ幸いです。
また、今年度はコロナ禍の折、3か月半という誰も経験したことがない臨時休業を余儀なくされ、学校の全面再開が6月中旬となりました。遅ればせながら、入学式も併せて実施し、学校も動き出し、感染防止対策を施しながら、制約はあるものの教育活動は進んでおります。今のところ、大きな支障もなく、活動できている状況です。
研究指定を受けるなど、新たな取組みに挑戦するとともに、「広大な敷地の中で学び、生命や自然の尊さに触れ、人と環境を大切にする態度や感性を育み、豊かな勤労観や職業観を身に付けた将来社会に貢献する人材を育成する。」これまでの長きにわたり、本校が大切にしてきた教育の理念を失ってはおりません。
今後も教育環境の整備と教育力の向上をめざして取り組んで参ります。本校が魅力ある教育活動を展開し、生徒が輝く学校であり続けるために、引き続き、ご支援をお願い申し上げます。