本校では、都市酪農(小頭数規模)におけるスマート機器導入のモデルケースとなるべく、「Farmnote Cloud」及び「Farmnote Color」、「モバイル牛温恵」を導入しています。

Farmnote Cloudを活用すると、発情予定日を過ぎている牛やリピートブリーダー、休薬期間中の牛などを条件を指定して検索できます。さらに一度設定した検索条件はリストとして左メニューに個体数と共に表示されます。牧場の基準を設定すればそれに適合した牛を検索することが可能です。簡単にタッチ操作だけで、1日の個体情報の入力ができ、発情や種付・分娩、牛群移動や廃用、販売成績など牧場に関わる様々な活動を記録できます。

Farmnote Colorはリアルタイムに牛の活動情報を収集、取得したデータはクラウド牛群管理システム「Farmnote Cloud」に保存され、活動・反芻・休息を計算します。その情報から繁殖で重要な発情、疾病の疑いなど注意すべき牛を自動的に選別しスマートデバイスに通知します。データは人工知能が個体別に学習し、個体差を考慮して分析を行うためデータが増えるほど精度が高い異常検知が可能になります。

私たちは、これらの機器を活用し、牛舎に携わるすべての人たちと情報を円滑に共有できるように日々研究しています。

また、「モバイル牛温恵」の分娩監視システムを活用し、分娩作業の効率化をめざしています。