みのり会のみなさま、平素より、大変お世話になっております。本校の教育活動の推進に対し、多大なご支援を賜り、感謝申し上げます。

 さて、新型コロナウイルス感染症に対する不安が収まらぬ中、世の中では、様々な活動が再び動きを取り戻す方向に向かいつつあるように感じます。一時期は、どこまで拡がるのかと懸念されておりましたが、収束に向かっているようにも感じます。本校でも8,9月には若干の臨時休業を経験したものの大きな支障はなく、教育活動を続けております。ただし、今冬には第6波も心配されております。農芸祭につきましても、昨年と同様に一般公開はせず、ご家族のみの参観としたところです。「みのり会」総会につなげることができず、大変残念に思います。

 本校は日々、広大な農場において植物や動物の命、それらによる農産物や加工食品等を通して、「農・食・命」のサイクルを感じることができる学舎です。数ある府立学校の中でも、1日たりとも活動が止まることはない唯一の学校です。生徒たちにとっては、重要な学びの場である農場を整えておくことは大切なことですが、この2年に及ぶコロナ禍では、思うように行かないところが多々ありました。

 しかしながら、生徒たちの学びを止めることはあってはなりませんので、職員一丸となって、取り組んで参りました。昨年度は開催されなかった学校農業クラブの活動においては、今年度は府の予選会に始まり、滋賀県での近畿大会、兵庫県での全国大会と無事に開催され、本校の生徒も参加することができました。「みのり会」のみなさまが受け継いでこられました実績に続けと、生徒たちは懸命に取り組みましたが一歩及ばず。それでも参加した生徒たちのこれまでの取組みは、在校生や後輩たちの十分な手本になっていると捉えています。

 まだまだ、コロナ禍以前のようには参りませんが、確実に学校は動いております。感染防止対策を施しながら、若干の不便さはあるものの教育活動は進んでおり、大きな支障もなく、活動できている状況です。

 校歌にあります「英知を磨き 自然の理法を究め 学ぶ」ことを通して、本校ならではの「広大な敷地の中で学び、生命や自然の尊さに触れ、人と環境を大切にする態度や感性を育み、豊かな勤労観や職業観を身に付けた将来社会に貢献する人材を育成する」。これまでの長きにわたり、大切にしてきた教育の理念を失うことなく邁進し、今後も教育環境の整備と教育力の向上をめざして取り組んで参ります。本校が魅力ある教育活動を展開し、生徒が輝く学校であり続けるために、引き続き、ご支援をどうぞ宜しくお願い申し上げます。