ビワは,収穫時期のわずかなずれが品質に大きな影響を及ぼすデリケートな果物です。
6月が旬の果物で、東の田中、西の茂木と呼ばれる代表的な栽培品種が有名です
本校ハイテク農芸科でも1果実40gを超える大玉になり、絶妙な糖度と酸度でおいしい栽培品種である「田中」を栽培しております。
大きく品質の良いもの作るために,摘果や樹勢維持などの栽培管理はもちろん、最も品質の良い時期に果実を収穫することが重要です。
しかし、ビワは果実品質を左右する糖や酸度,果肉の硬度が急激に変化するため収穫の判断が難しいです。
収穫時期が早すぎると酸味が強く甘みが少ない果実となり,収穫時期が遅れると酸味は抜けて甘みも強くなる一方,肉質が悪化するため商品価値が低下すると言われております(紺野祥平ら2020)
特に、果実の生育がその年の気象の影響を大きく受けるため、収穫時期の予測も難しく,出荷計画や販売計画に支障をきたすこともある果物のため、高価な価格でスーパーに並んでいます
農林水産省統計部『果樹生産出荷統計』の統計データによると、平成25年度に18,100tあった収穫量が令和4年度 16,100tと、ここ数年減少傾向です。
関西圏のスーパーの出回り量も減っておりますので、
皆さま方に美味しく食べてもらえるように、農芸高校でもしっかり栽培して、販売していきます。
すでに今年の販売は終わりましたが、
7月30日(日)に生徒達が企画運営するAgrifesでは、本校のビワを使ったデザートを提供できるよう、アーラキッチンとのメニュー開発中です。ご期待ください!!