本校の資源動物科では、数頭の乳牛を飼養管理しています。乳牛は、牛乳を提供してくれていますが、それは乳牛が妊娠と出産を繰り返してくれているおかげです。適した時期(発情期)に、上手く人工授精することが大切です。約10か月すると出産を迎えますが、その兆候もおおよそ分かりますが、数日間かかったり、深夜になることもありました。当然、健康な状態を維持しないと負担がかかり、良い牛乳を提供してもらえません。
本校では2年ほど前までは、これらを日々の観察や感覚を頼りに対応してきました。多大な労力を要していました。担当する生徒も実習が大変でした。
その状況をNTTドコモ様との連携を通して、「Farmnote Color」を導入することで解消することができるようになりました。牛への負担のないセンサーを取り付け、牛の活動データを解析することで、日々の飼養が負担なくできるようになりました。人だけでなく、牛への負担も少なくなったようです。
○健康状態を上手く共有できて、日々の健康管理がスムーズになった。
○発情や出産の兆候の適期を見極められ易くなった。
等、導入の効果は大きいようです。
畜産の世界へのIoT導入の1例と思いますが、それが高等学校であることが極めて先進的と考えています。本校を卒業した生徒たちは、そのような世界で活躍しているのでしょう。このような機会にサポート頂いているNTTドコモの皆さまに感謝申し上げます。
詳しくは、次のサイトに紹介されています。一度、ご覧になってください。
【大阪府立農芸高等学校での導入事例】
https://www.nttdocomo.co.jp/biz/casestudy/osaka_nougei_ed/