私たちは、3年生の課題研究の授業の一環でブドウの花粉交配による育種を行っています。
 
花粉交配による育種とは、今ある良質なブドウの花粉親と掛け合わせたい種子親ブドウの花粉を掛け合わせることで、新しいブドウを作ることを言います。
 
 
現在、紅アレキとリザマトを交配するために、リザマトの除雄作業を行い、紅アレキの花粉を交配中です。
 
除雄作業とは、ブドウの交配を行うための前処理として、他の花粉と受粉してしまわないように花が開く前におしべを取る作業です。
 
 
ピンセットを使い、めしべを傷つけないようにしながら、花のキャップを外し、おしべを取り除きます。
 
最初は、力が強すぎて、めしべをつぶしてしまったり、逆に、力が弱すぎて、全然キャップが外れなかったりしましたが、10分ほどすると、みんなコツを少しずつ掴み始め、キャップをきれいに外せるようになっていきました。
 
この作業を、ブドウの花一つ一つにしていくので、1房に対して、2~3時間ほどかかる、細かく、繊細で、時間のかかる作業です。
大変ですが、達成感があり、楽しいです。
 
その後、柱頭先端から分泌液が出たしたのを確認して、花粉を柱頭につけた後に袋を掛け、成功して種ができれば、成功です。
 
 
これからも、今あるブドウよりもよりおいしく、食べやすいブドウ作りをめざし、交配を頑張りたいと思います!