果樹専攻では今、干し柿に挑戦中です

西条柿は完全渋柿のため、比較的大きな柿ですが、縦にややくぼみがあり、ピーラーでやや皮が向きにくいのが難点ですが、干し柿にすると

糖度が高まり、とても甘くて、おいしいです。何より自分好みの固さで食べることができるのは最高の保存食です

そのため、傷が多いものやサイズが小さなものは皮も向いても可食部が少なくなるため、販売には不向きです

そこで、販売できない選別もれした西条柿で、干し柿づくりに挑戦しています

皮をむき、紐に通して連(れん)を作り、

その後、カビを防止するためにホワイトリカー35%の食用アルコールを2日に1回程度散布し、風通しの良い場所で2週間~1か月ほど干したら

完成です。

  

昔は、家庭の軒下に干されていた干し柿

干し柿の歴史を振り返ると、それが単なる日本の伝統的な食品だけの存在ではなく、日本の文化そのものといえる存在です

例えば、長野県の「市田柿」や福島県の「あんぽ柿」は高品質で、独特の味わいで全国的にも人気を集めている商品ですね

近年では、その健康効果が注目され、世界市場への展開も期待されています

これからも日本の伝統的な食品として、未来につなぐ重要な食文化として、農業教育の一環として作り続けたいと思います