令和5年1月10日(火)

令和4年度 3学期 始業式 あいさつ

 みなさん、おけましておめでとうございます。

 冬休みに体調不良や怪我もなく、登校できていますか。

 今年の干支はウサギです。ウサギ年のいわれとしては、ウサギの卯という漢字は門が開いた状態を言います。このことから、新しいことを始める年にも最適だとされています。また、はねる動物であることから、農作物が跳ね上がる程の豊作になるとも言われています。農芸高校のマスコットキャラクターの農芸ぴょんもウサギであることから、農芸高校とともに生徒の皆さんが飛躍できる1年になることを期待しています。

 さて、2学期の終業式では、3学期に向けてのお話をしました。皆さんは、今回の休みをどのように過ごしていましたか。成績の不振であった人は、宿題や課題などしっかりと取り組めましたか?また、1・2年生の皆さんは自分の進路についてお家で保護者の皆さんとお話をすることができましたか。お正月は新しい年を迎え、昨年を振り返り、気持ちを切り替えて新たな気持ちで取り組む良い機会だと考えています。これからの学校生活や3学期をどう過ごしていくか、まだ決めかねている人は、しかりと計画を立てて過ごして下さい。

 ここで、目標を立てることの重要性について少しお話しします。例えば「畑を耕す」とします。目的を示されずにただ、畑を耕すように指示された場合と、ここに「甘いイチゴを育てるために耕す」というように、次の作業のことも指示された場合を考えたとき、目的も分からずに畑を耕し続けることと、どちらが効率的かは容易に想像できます。したがって、目標を立てることのメリットの一つは、行動力のアップ、すなわち、モチベーションの向上に繋がるということです。そして、二つめは、目標があると、作業の進捗状況の把握がしやすくなる、すなわち、「いつまでにこれを仕上げる」という時間を把握することが可能となることです。これはとても大切なことで、短時間に効率的な作業になるからです。さらに、3つめのメリットとしては、目標を立てることで、その時の決意などの感覚を思い出し、それまでの努力を振り返ることができ、やる気を維持する事ができることです。1学期には、スモールステップで小さなことから積み重ねて大きな目標を達成してくださいというお話をしましたが、3学期は学年でいえば最後の学期です。それぞれの目標が達成できるように最後まであきらめず、しっかりと取り組んで下さい。

 学校では今日から3学期を迎え学年を締めくくる大切な時期となります。3年生にとっては20日余り、1,2年生にとっても実質35日程度という短い期間ですが、3学期の努力や頑張りがこの一年を締めくくります。特に3年生は高校生活の締めとなる時です。これからセンター試験や一般入試を迎える人にとっては最後の追い込みです。健康に留意して、充実した満足した気持ちで締めくくれるように頑張ってほしいと思います。1年生は、高校生として自分のあり方や生き方について考え、自分自身を高めて行ってほしいと思います。2年生は、ラストスパートの気持ちで進路を見据え、しっかりとした計画と足取りでこの1年を自分自身の実力を大きく伸ばすことができるように頑張ってください。

 最後になりますが、新型コロナ感染症に非常に多くの人がり患しています。新たにXBBという変異株が流行してきているようで、伝染性がとても強い株であると言われています。また、インフルエンザも昨年と比べても増加しています。どちらのウイルスも感染症対策である3密(密集、密接、密閉)を避け、マスク着用や手洗い、うがいなど感染症対策をしっかりと執れば、ある程度はり患のリスクを下げることができます。テスト直前やテストの大事な時期に、コロナやインフルエンザにり患して考査を休まざるを得ない事も考えられます。そういうことにならないように、日ごろからしっかりと感染症対策をお願いします。

マスコットキャラクター農芸ぴょん